【嫌われる勇気】テスト返却後の接し方【勇気くじき編】

今回は、テスト返却あとの親御さんの声かけ方法についてご提案させていただきます。

全てのテストが100点であれば、何も言うことはありません。

しかし、人間は失敗する生き物なので、びっくりする点数をとって帰ってくることもあります。

そんな子どもたちにダメ出しや批判をするだけでは、

モチベーションを下げて本来勉強して欲しいのに逆効果になってしまいます。

それでは、どうすれば前向きに勉強に取り組んでくれるのでしょうか。

アドラー心理学から学んでみましょう。

アドラー心理学とは、

『嫌われる勇気』や『人を勇気づける心理学』として有名です。

会社の上司・部下の関係改善やモチベーション向上で注目されている心理学です。

アドラー心理学の、教育でも利用できる

子どもたちのやる気を引き出す【勇気づけ】と

子どもたちのやる気を失わせていく【勇気くじき】に

ついてお伝えします。

まずは、【勇気くじき】から学んでみましょう。

やる気を失わせていく声かけ【勇気くじき】

どのようなものが勇気くじきになっていくのでしょうか。

親御さんや指導者の方でも、何事にも向上心を持ち満足せずに

努力して欲しいと考える真面目な方が、意図せずに

【勇気くじき】をしている可能性があります。

  • 相手のダメなところを指摘する
  • 減点主義で物事をとらえる
  • 高すぎるゴールを設定する
  • 失敗をとことん批判する

上記のことを実施し続けると

子どもがモチベーションを下げることになります。

相手のダメなところを指摘する

良い点は当たり前だと見る一方、ダメな側面を強調することです。

例えば、90点だったとしても、

90点は当たり前だと評価せずに、

10点のミスを強調して指摘することです。

減点主義で物事をとらえる

自分が設定した基準から『どれだけできていないか』を計り、その落差を見ることです。

例えば、子どもに合っていない基準で100点を目標にし、

90点であった場合、できた90点よりも目標に10点足りてないと評価することです。

高すぎるゴールを設定する

『高すぎるゴール設定をする』ことを子どもに押しつけがちなので、

子どもは最初から取り組む意欲を失ってしまいます。

例えば、テスト結果で60点が平均の生徒の目標を90点にすると、

子ども自身が『どーせ無理。』と諦めてモチベーションを下げてしまいます。

失敗をとことん批判する

失敗した当人が自分で自分を責めているところにさらに傷を与えるようなもので、

子どもは失敗を隠すようになるか、

あるいは『失敗するくらいならチャレンジしない』という姿勢になってしまいます。

『どうして、できないの?』は、逆効果

具体的な言葉として、『どうして、できないの?』があります。

『なぜ?』『どうして?』と行動について聞くと、

相手を極度に追い込んでしまい攻撃されている気分になってしまいます。

味方ではなく、攻撃してくる相手だと認識されてしまうと、

信頼関係が築きにくく、伝えたいことも伝わらなくなります。

①なぜ、どうして、で問われても、本当の答えが出にくい。

『なんで根本的な原因を探そうとしない!』と責められても、

子どもは、『注意不足です。』『私は頭が悪い』と、

自分を守る答えを出して、それ以上責められないよう自分をガードして、

本当の答えを言わなくなります。

②何度も聞かれた人間は、人格否定された気分になる。

一度くらいなら大丈夫ですが、二度三度と『なぜ、どうして』で責められると、

行動の問題だったものが、いつしか人格上の欠陥のようになり、

人格を否定された気分になってしまいます。

③子どもの立場だと、『なぜ、どうして』で責める親を恐れるようになり、報告や連絡をしなくなる。

『あんなに責められるなら、伝えないでおこう』と思ってしまい、

その結果、より大きな問題を引き起こしてしまいかねません。

【勇気くじき】まとめ

子ども一人一人の学力や努力量は様々です。

『もっとこうしたらいいのに!』と考えるのは、大人の都合ですが、

子どもからすれば、ダメ出しや自分の失敗を追求される環境にいると、

頑張っても認めてもらえず、勉強を強要されている状況になり、

勉強自体がストレスや苦痛になり、点数アップが難しくなります。

それでは、どうすればいいのでしょうか。

【勇気づけ】について学んでいきましょう。

続きが気になる方は、こちらです。⬇︎

【嫌われる勇気】テスト返却後の接し方【勇気づけ編】

やる気を引き出す声かけ【勇気づけ】 先ほどの【勇気くじき】の逆を実施すれば勇気づけになります。 相手のヨイところを指摘する。 加点主義で物事をとらえる。 健全なゴ…